CDパーツマン店長です。自動販売機の基板修理を行ったので事例として掲載します。

この基板はLED表示基板ですが、水の浸入により基板が腐食して
壊れたので修理しました。
オーディオデッキ類の基板だと室内での利用ですからここまでひどい腐食が発生することありませんので
その点はご安心ください。
ただし、電解コンデンサの液漏れを長期間放置すると同様の事例に発展しかねませんので少しはお役にたてるかもしれません。

さて、本修理ですが、初見では裏側のハンダ面のみの腐食と考えていましたが、コネクタの表側と
裏側の導通が確認できないのでコネクタをハンダゴテで外してみると、、

まぁ、このコネクタ外しもハンダこて初心者の方ですとなかなか外すのがやっかいかもしれません。

外してみると、あら、大変なことになっておりました。

カスタムICなど乗っててなかなかの基板なんですよ、コレ。

【写真1】

それが、この写真になります。上の8ピンコネクタもしかり、下の5ピンコネクタの下も

同じくかなりひどい状態です。写真1。

【写真2】拡大写真。大きな丸い部品は、ブザー。コネクタの差し込み用の穴は直径1ミリ。

5ピンのコネクタを外してから面棒にイソピルパルアルコールを浸して基板をキレイにします。
キレイにすると見た目よりは被害は最小限でした。写真2。

IPAは、指紋やほこりをふき取ったり、フラックスを洗い流す洗浄剤として使われています。

写真の5ピンコネクタの下ですが、左から1番ピンですが、2，4、5は基板のランド（円形の銅箔部分）とスルーホールが腐食して破損しています。スルーホールとは、コネクタの裏側でハンダ付けしていますが、基板の穴の中に銅箔が張ってあり表側と裏側で導通しています。これが腐ってなくなり裏側からの電気が表側に伝わらなくなってります。

この壊れたスルーホールを再建して基板の電気の通り道を治してあげる必要があるのが今回の基板修理の要です。

いろいろな方法がありますが、今回は費用が安い方法で行いました。薄い銅箔を丸めて通したりと行ったやり方もあり、サンハヤトさんからはスルーホール修理セットなども販売されているところですが、まぁ、今回は自前の基板ですので確実なやり方であれば良いわけけです。

どうしようかなと考えていたところ、コネクタを外すのに使っていたウィッグ（ハンダ吸い取り線）が目に入りました。あぁ、これだと思い付きました。このスルーホールは、コネクタピンを通す穴ですから工夫が必要なんですが、細い銅線を何本か通してもピンは抜けるぐらいには大きいんですね。穴径1mmもあるスルーホールです。

そこでキャブタイヤケーブルをバラして細い素の銅線をほじくりだしてスルーホールに何本か通してからコネクタをはめても余裕で配線できました。のでこれでいこうと。

【写真3】

そういうわけでパターンとスルーホールが消滅した部分を再建していきました。
信号線は近くのハンダポイントにハンダ付け、電源ラインは太いパターンをリューターで
銅箔を露出させてから細線を3，4本ハンダ付けして壊れた部分を治します。写真3。

 

【写真4】

で裏側でコネクタを戻したところです。コネクタピンの隙間からうまーく、細線が出てきてくれています。

これはハンダ付けしてカットすればOKです。上の写真は崩壊してしまったパターンも細いビニル線で治しました。写真4。

出来上がったら、ショート箇所はないかテスターで全部のピンを検査してから
作動させて見ると、、、復活しました。成功です。

あとは、基板を腐食しないように腐食防止処理していきます。

【写真5】

細い銅線がまた酸化腐食すると故障しますのでレジスト液を塗ります。写真5。

【写真6】

裏側にもレジスト液を塗ります。写真6。

十分、乾燥したら今度は、基板全体を防水、防湿、防ガス基板コーティングを行っていきます。
オーディオ機器はレジスト処理で十分だと思いますが、自販機やエアコンの室外機の基板は、
屋外で稼働していますのでコーティングが必要です。

防水ケースに入っている事が多いので処理されていない場合もありますが、パッキンの劣化などで
古くなってくると強い風がなどが吹き込んだときに浸水します。

【写真7】

乾燥すると絶縁性のコートになるのでコネクタのピンはマスキングします。写真7。
ダンボール箱などを用意して基板を入れて、20分間隔で基板の向きを変えながら裏表3回ほど重ね塗りしたら室温で24時間乾燥させます。

寒いときでも吹けますが、缶を40度まで暖めると噴射の際、粒子が細かくなるのでキレイに安定して吹けますが水滴が飛ばないように注意してください。また、缶の温度は40度までです。終わったら逆さにして空吹きすると噴射口が固まって詰まりません。

乾燥後に、稼働させたところ無事起動しました。

現在、元気に動作中です。2024/02

【お知らせ】エラーなどでメール返信が不可だったお客様へ

■2022年7月5日

• メールボックスが一杯というエラーでメールが戻ります。

h************@*******.tv のアドレスのお客様　**は一部マスク

 

Quota exceeded (mailbox for user is full) (in reply
to end of DATA command)

というエラーでメールが配信できません。

注文後、こちらからのメールにレスポンスがない状態で再度のお問い合わせを
いただきましたが、こちらからのメールはエラーで戻っております。

 

■2022年2月18日

• メールがアドレス不明で戻ります

th ******22@gmailのアドレスのお客様　**は一部マスク

** アドレス不明 **

アドレスが見つからなかったか、メールを受信できないアドレスであるため

というエラーで配信が出来ませんでした。

■2022年1月31日

• メールが数通エラーで戻っております。

ドコモアドレスを含む数通のメールがエラーで戻っております。
受信設定やメールアドレスをご確認お願いします。

続きを読む»

CDパーツマン店長です。※最後に、ご用意してます。
今回はスマホでお困りの方に朗報！がございますのでご紹介したいと思います。

当店を御利用のお客さまの中には、メールアドレスでお困りの方がかなりの高い割合でおられます。
例えば、注文時にFAXを御利用になられるお客様もいらっしゃいますがお話を少しさせて頂くと
ネットは見られるが、メールが使えない。という方などがいらっしゃいました。

また、docomoアドレスやezwebアドレスなど古くからの携帯（ガラケー）のアドレスでのお客様もおられますが、携帯アドレスは、ネット側からの返信などに受信制限が強めにかけられていて受信を許可する設定をしていただかないとお店からのメールが届きません。

そこで朗報！です。政府の菅総理がドコモなどの携帯会社に携帯ネット回線をもっと安く！
と働きかけた結果、ドコモの値下げから始まった値下げの波が第4の携帯会社の楽天モバイルまで
到達し、今回の2021年1月末の大幅な値下げプランの公開となりました。

このチャンスを使って、お得に、安く、スマホを使ってください。
Gmailアドレスを作れたり、4月からはrakutenのアドレスも始まるようです。

下記が楽天モバイルの宣伝文句です。

→楽天モバイル

つまり、電話は、楽天LINKアプリというソフトウェアを使ってかけると無料。

ネット回線は、容量1GBまで0円。

ということは、ゲームなどやらず、動画もみない、ネット閲覧とメールぐらいのユーザーはほとんどお金がかからずにスマホを持つことができるということです。
ただし、端末によっては、画面が大きいものや性能がいいものは、端末代がかかります。
今回のプランは、回線代の事ですから。
ただ、本当に、今回発表されたものはお得ですから、スマホをもっていない方や他社の物を持っている方にも2台目におすすめです。

詳しい契約に関することは、楽天モバイル公式ページをご覧ください。

最後になりますが、楽天モバイル契約の際に、｢お受け取りとお支払い方法｣のページにて紹介者コードを入力すると、楽天ポイントが1000ポイントプレゼントされますので、ぜひ御利用ください。

→以下でご紹介します。

楽天モバイル紹介コード　JasFBZWJbz2b ※先着5名さま

※｢お受け取りとお支払い方法｣のページにて紹介者コードを入力

【BOSE】BOSE Acoustic Wave Music System AWM【修理情報】

修理補修部品のご案内です。

■対応光ピックアップレンズ

→CDパーツマン　『BOSE Acoustic Wave Music System AWM対応光ピックアップレンズ対応光ピックアップ売り場』

【修理紹介】スピーカーから音が出ないAVアンプの修理【R-SG7】

■KENWOOD　R-SG7
コンポのセットのAVアンプです。純A級モードに切り替え可能なので高品位なアンプ動作を期待できます。
ラジオも付いているので中古やジャンクをゲットしたらパソコンのアンプに最高でしょう。

ー今回はこのR-SG7が入荷しましたので修理しましたのでご紹介します。

■筐体を止めているネジを外してカバーを開けます。

 

 

 

■ネジはなくさないように気をつけましょう。背面パネルにもネジがあります。

 

 

■筐体を開けるとラジオチューナーが大きいトランスと放熱板が見えてきます。

■今回の修理のターゲットのスピーカー保護リレーです。
これは電源投入時や入力をセレクトした瞬間などにスピーカーへの出力を一旦切り離して突入電流からスピーカーに良くない電流成分から保護しています。リレーは内部が2回路ありRLの２接点あるので左右どっちかの接点のみ不調になってくることは十分あります。リレー接点が摩耗や経年劣化で接触不良ぎみになってくると音が鳴らなくなります。

ー基板を取り外します。

 

 

ー写真の箇所の裏側にリレーがありますのでリレーの足の半田を除去します。

ー半田吸い取り器や半田吸い取り線を使って吸い取ります。半田ごては３０～４０Wのコテで熱量があるコテで瞬間的に当てながら作業していきます。ソルダーアシストのような工具があると作業しやすいです。パターンが傷まないように気をつけましょう。

ー24V動作のリレーを使っています。外した物と同じリレーを使いました。2回目の交換ですからこの年式のアンプはかなり同じような『スピーカーから音がでない症状』が起きていると思われます。

ー交換完了しました。

→アンプ用スピーカー保護リレー売り場